英国王のスピーチ、声と友に

おはようございます。二度寝の方が寝た感じするの完全にバグ。

 

アマゾンプライム会員になってから、映画はほとんどプライムビデオで見ることが多くなりました。過去の名作たちを検索してすぐ見れる。いやはや、素晴らしい時代ですよ。そんなプライムビデオですが、映画に視聴期限があることを最近知りました。ずっと、見れるものだと思ってた…。この視聴期限によって、ミスター・ノーバディを見逃してしまったんですよね。その時の反省を踏まえて、ウォッチリストに入れてる映画を確認していると、英国王のスピーチの期限が残りわずかだと気付きました。過去の私と同じ轍は踏むまいとして、この映画を見ることに。

これから映画の感想書くんですけど、ネタバレがあります。正直、ここネタバレすると困るって場面はあんまり無かったと思うけど、一応言っておいた方がいいかなと思いまして。

 

 

 

ストーリーは、非常に単純明快。ジョージ6世がローグと共に吃音の克服に努め、何かとスピーチを成功させる。その間に、英国から見る世界情勢、兄弟の王位継承に対する態度の違いなどが挟まってくるって感じ。

本作を見ていて、私が小学校のころ、二つ下の学年(当時の私に先輩後輩という上下関係の概念は無かった)の子のことを思い出しました。その子が吃音症であったかどうかは、正直分からなかったけれど、人前でどもりがちになってしまう彼が印象的に映ったことはよく覚えています。私と話す時は普通に喋っていたので、そういう面も本作に近いところがあるように思いました。

 

この英国王のスピーチという映画、非常に共感性羞恥を刺激してくるシーンが多くてですね、人によってはちょっとしんどいと感じるかもしれません。なんていうか、視線を感じるシーンが多かったなあ。最初のシーンが個人的に一番きつかった。虚しく響く言葉にならない声。徐々に項垂れる聴衆。先日の記事で、聞いてもらえる人がいた方がいいのかということを書いたのですが、これはこれで心が痛くなってしまいますね…。

ライオネルがバッティーに音楽を聞かせて詩を朗読させたり、歌を歌うようにして発音させたりしていましたね。普段、意識せずに声を出して会話しているけど、会話用のリズムみたいなものがあるんでしょうか。スピーチは、歌よりも会話よりの声を使ってる感じがする。私も会話はそれほど得意じゃないけど、歌うときはすらすら声を出せるからなあ。でも私の場合は、話したい話題に発声が追い付かなくて詰まっちゃうから、それとはまた別かもしれない。冷静に考えたら、何の意識もせずに喋れるの怖くないですか。人体の不思議。

 

日本版のキャッチコピーは「英国史上、もっとも内気な王」なんてものらしいですが、本編を見ても内気な感じはしなかったですね。世間的には、話せない=内気って印象なんでしょうか。どうも、話さないと話せないと同一視してしまっている気がしなくもないですが、もうちょっといいキャッチコピー無かったのかなあ。 

 

最初こそどうなるかと思ったけどスピーチは成功したし、主役のコリン・ファースもかっこいいから、これは良い映画です。キングスマン:ゴールデン・サークルも見ないといけないなあ。あんな風にかっこよくスーツ着こなしたいよね。

こういう歴史が背景にある映画は、見る側の知識量が存分に問われるので、作品への理解が浅くなっているのではないかと不安になりますね。日本史の方ばっかり習ってたんだよな~。やっぱり世界史を中心に習うべきだったか。

 

吃音症という病名こそあれど、その人自身が異常というわけではありません。もちろん、ここを訪れる人ならば言うまでもなく分かっていることでしょう。知識があれば、相手への対応がより正確なものになります。

みたいな感じ。個人的にもう少し毒が欲しかったけど、さすがに趣旨から外れちゃうからね。いまだにジョーカーが私の頭の中にチラついてるんだよな。恐ろしい。あと、投稿が遅くなってしまいました。お許しください。それでは、さようなら。

今回、まともな感想になってない……。

 

今日のご飯 チーズ牛丼