ハンコック、世知辛いヒーロー

おはようございます。一日が短すぎる。

 

映画が公開されて観たいな~と思いつつも、結局見れずじまいだったってことありますよね。今日見た映画、ハンコックはまさにそれだったんですよ。今調べたら、2008年公開だった。11年なんてあっという間ですね。

そんな懐かしい映画の感想を書いていくわけです。つまり、ネタバレがあります。11年前の映画でもネタバレの警告はしっかりやっていくぞ。

 

 

 

本作は、ちょっと変わったヒーロー物です。事件を解決こそすれ、甚大な被害を及ぼしては非難を浴びるハンコック。ちょっと街を壊したくらいでクズ呼ばわりされるの悲しすぎる。現実にヒーローが存在したら、こんな感じの扱いになるのかな。まあ、ハンコックに関しては力を制御せずにやりたい放題なので、多少の非は彼にあるのですが…。

物語の前半は、ハンコックが良い感じに称賛されるまでを描いています。後半になると、ハンコックの過去やメアリーとの関係といった新しい設定を一気にぶち込んできて、さらにストーリーを展開していきます。前半がメインの話だと思ってたもんだから、いきなりメアリーがハンコックをぶっ飛ばしててビビったね。ここから一気に超人が増えたらどうしようとか身構えてたら、二人以外に超人出てこなくて助かった。二人が近づくと力が弱まる~って言ってたけど、弱まり具合が曖昧で、お前…弱くなったんじゃなかったのか…と思うことが何度かありましたね。耐久ばっかり下がって、攻撃の方はそこまで下がってなかったから笑った。

何だかんだあったけど、最終的にハッピーエンドだったので良かったです。途中でハンコックがメアリーにキスしようとした時は、こんなとこでNTRを見ることになるのかとヒヤヒヤしておりました。これもひとえにレイの聖人メーターがカンストしてたおかげですよ。あいつは、本当に良いやつだった。でも、オールハートだけは無い。プレゼンじゃなくて、企画を練り直した方が絶対にいいと思うよ。

 

作中で一番お気に入りのシーンといえば、もちろんあれですよね。メアリーのためにハンコックが去っていくところですよ。普通なら傷ついてる人の傍にいてあげる、寄り添ってあげるものなのに、近づくと力が弱まる設定のために離れなきゃいけない。せつねえ…。とはいえ、月まで飛んでいくとは思わなかった。そこまで行くのか…。アメリカの映画は、やることなすこと大胆ですねえ。

あと、ハンコックがまともに事件を解決して称賛されてるシーンもいいですね。これまで、散々クズ野郎と言われ続けていたので、よかったね…という慈しみの気持ちになってしまった。

 

11年越しに見た映画でしたが、なかなか面白かった。後半の展開は少々意外でしたが、ハッピーエンドだったからOKです。ハッピーエンドは、映画の評価を無条件に高くする効果があるので。ラスト、ハンコックの近くにカラスがいたのですが、あれいいですよね。カラスも嫌われ者のニュアンスが強い動物ですからね~。私もカラス飼いたいな~。

アクション映画は、どうも感想が短めになってしまうなあ。アクションシーンに関しては、観ながらここ! ここ! って指さした方が早い気がする。個人的に、特筆すべきアクションシーンはあんまり無かったけど、そこはまあ観る人次第ですからね。

 

もし、私が超人的な力を得たとしても、あんまり人前で披露しないと思います。力って見せびらかすものじゃないしね。やるとしたら、夕方くらいに道の真ん中に立って、見つかったらふっと消えるみたいなことをしたい。力の使い方がおかしいですね。直接、力を誇示するより、私を見た人の噂がどんどん広がっていって、謎の存在がいるかもしれないっていう展開が見たい。今時、街なんか壊してたらツイッターで晒されますよ。安全に存在を認知してもらうとしたら、人の噂に乗っかる方がいいと思います。 ……これじゃ、ヒーローにはなれそうにないね。

 

今日のご飯 ハンバーグ